犬・猫を飼うと旅行に行けない?旅の形が変わるだけの話
ゆくあて編集部(シェルティと猫と暮らす運営者) ·
「犬を飼いたい。でも、もう旅行には行けなくなるのかな」。そんな迷いで、一歩を踏み出せずにいる方は少なくないと思います。
先に結論をお伝えすると、犬や猫を飼っても旅行には行けます。変わるのは「旅の形」です。
うちには、シェルティ(3歳)と猫(1歳)がいます。

正直に言うと、わたしは飼う前、旅行に行けなくなる心配よりも、むしろ「この子と一緒に行きたい」と考えていました。とはいえ、実際に暮らしてみると気をつけたい点があるのも事実です。この記事では、その両方を正直にまとめます。
なぜ「旅行に行けなくなる」と感じるのか
「留守のあいだ、誰が世話をするの?」「思い立ったらすぐ出かける身軽さがなくなるのでは?」。飼う前の不安は、たいていこうした漠然としたものです。
でも、留守中に必要な世話を分けて考えてみると、意外とシンプルです。課題は大きく「給餌・水・トイレ」の3つだけ。そして、そのうち本当に困るのはひとつだけです。
留守番で本当に困るのは何か:給餌・水・トイレ
給餌:自動給餌器でほぼ解決
ご飯は、自動給餌器を使えば決まった時間に決まった量をあげられます。留守中の給餌は、道具でほぼ解決できる課題です。
水:多めに用意すれば問題ない
水も、自動給水器や循環式の給水器を使ったり、器を複数か所に置いて多めに用意したりすれば問題ありません。
トイレ:ここが本当の壁
本当の問題はトイレです。ここは道具だけでは解決しにくく、犬と猫で答えが分かれます。
猫の場合は、猫砂を多めに用意しておけば、1、2日はそのままでも大丈夫なことが多いです。猫は自分で砂をかけて始末するので、トイレが多少汚れても大きな問題になりにくいのです。
一方、犬は事情が違います。特にフンは放っておくと、食べてしまったり、踏んで散らかしたりすることがあります。長時間そのままにはしておけません。
つまり、猫は1泊なら留守番もできる。犬は1泊するなら誰かに預ける。これが、飼い主としての実感からくる答えです。
犬の場合:一緒に出かける旅と、1泊以上なら預ける旅
まずは近所のドッグランやドッグカフェから
うちも最初は、旅行というほどではなく、近くのドッグランやドッグカフェに一緒に出かけることから始めました。

慣れない頃は、出かける前や休憩のタイミングで犬にトイレをさせるのが難しかったです。場所によっては犬のオムツ着用を求められ、準備していなかったこともありました。出かけるたびに「これが足りない」となり、少しずつ持ち物が整っていった感覚です。今はオムツを常に持ち歩いています。
ほかの持ち物やマナーは「犬連れ日帰り旅行の準備とマナー|持ち物チェックリスト」にまとめています。近所で慣れてから日帰り旅へ、と段階を踏むと、その子に合ったペースが見えてきます。
遠出するなら:同伴OKの範囲と、暑さ寒さ
注意したいのは、「犬同伴OK」の範囲が施設ごとに違うことです。屋外のテラス席だけ、抱っこやカートなら可、小型犬のみ、など条件はさまざま。出かける前に公式サイトなどで最新の情報を確かめておくと安心です。


移動は車が中心になることが多いでしょう。こまめな休憩と水分補給、クレートやドライブ用ハーネスでの安全確保が基本です。夏場の車内は短時間でも危険なほど高温になるため、エンジンを切った車内に犬を残すのは避けましょう。冬の冷え込みにも注意が必要です。

ワクチンとマナーは「旅の準備」の一部
日本では、犬の飼い主に年1回の狂犬病予防注射が法律で義務づけられています。施設によっては、狂犬病予防注射や混合ワクチンの証明書の提示を求められることもあるので、写しやスマホの写真を持っておくと安心です。ワクチンや体調面のことは、かかりつけの獣医師に相談してください。
マナー面では、リードをつける、排せつ物は持ち帰る、抜け毛やにおいに配慮する、といった基本が大切です。
1泊以上なら「預ける」
犬を連れて行けない旅で1泊以上家を空けるなら、預け先を用意しましょう。うちでは1泊のとき、実家に預ける、ペットシッターを使う、あるいは信頼できる人に家に来てもらうのどれかにしています。
- 実家や信頼できる人に預ける:犬が慣れている相手なら安心感があります。
- 家に来てもらう:信頼できる人に、餌・水・トイレだけお願いする方法です。犬は住み慣れた家で過ごせます。
- ペットシッター:プロに家まで来てもらえます。
- ペットホテル:プロに見てもらえて、設備も整っています。
多頭飼いの場合は、ペットシッターも検討してみてください。ペットホテルは頭数ごとに料金がかかることが多いため、家に来てもらうシッターのほうが安くなることもあります。
どの預け先でも、いきなり長期で預けず、短い時間から慣らしていくと、犬にとっても飼い主にとっても負担が少なくなります。
猫の場合:1泊なら留守番もできる
猫は環境の変化が苦手な子が多く、知らない場所へ連れて行くこと自体がストレスになりがちです。そのため旅行のときは、住み慣れた家で留守番してもらうのが基本になります。
猫砂を多めに用意しておけば、1、2日は大丈夫なことが多いもの。うちの猫の場合は、こんなふうに準備しています。
- ご飯:餌皿にたくさん入れても一度に全部食べてしまうことはなかったので、多めに入れておけば問題ありませんでした(ただし、これは子によります)。
- 水:循環式の給水器を使い、たっぷり用意します。
- トイレ:いつも通りきれいにしてから出かけます。
- ペットカメラ:それでも一応心配なので用意しています。外から様子を見られるだけで、気持ちがずいぶん楽になります。
あわせて、エアコンなどでの室温管理(特に夏と冬)と、誤飲につながる物の片づけも忘れずに。それ以上の日数になる場合や、子猫・高齢の猫・持病のある子の場合は、ペットシッターに家まで来てもらう方法が向いています。迷ったら獣医師に相談してみてください。
飼う前に考えておきたいこと
- 預け先の候補を探しておく:近所のペットホテルやシッター、頼れる家族がいるか。選択肢があるだけで安心感が違います。
- 年齢と体力を考える:子犬・子猫の時期や年をとってからは、遠出や留守番が難しくなることもあります。その子のライフステージに合わせて、旅の形を変えていく心づもりがあると安心です。
- 家族で協力できるか:交代で留守番する、旅の計画を一緒に考えるなど、家族の協力があると選択肢が広がります。
- 最初は短いおでかけから:近所のドッグランや数時間の留守番など、小さな一歩から始めましょう。
まとめ:迷っているなら、一歩踏み出してみても
犬や猫を飼うと、旅行の形は確かに変わります。でも、留守番の課題を分けてみれば、給餌と水は道具で解決でき、残るのはトイレ。猫なら1泊の留守番、犬なら預け先の用意で、旅は続けられます。
暮らしてみて良かったのは、やはり犬と旅行に行く体験が特別なことです。

一方で、不便になったこともあります。ペットホテルやシッターを使えば、そのぶんお金はかかります。だからうちでは、両親に預けられるときは預けています。頼れる人がいるかどうかは、思った以上に大きいです。
もちろん、命を預かる責任は軽いものではありません。費用や日々のお世話まで含めて考えたうえで、「それでも一緒に暮らしたい」と思えたら、その気持ちを大切にしてほしいと思います。
犬との日帰り旅、行き先はゆくあてで
ゆくあては、日帰りの行き先を「ひとつだけ」ランダムに引ける旅のサイトです。「犬同伴OK」をオンにすれば、犬と一緒に行ける行き先の中から引くこともできます。
どこへ行こうか迷う日は、運にまかせてみるのもひとつ。次のお休みの行き先、ひとつ引いてみませんか。